【マインドマップでまとめる！】DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2019年 9月号 「統計が示す意外な価値 〜時間が生む幸福度をお金に換算する」

本日は、ハーバードビジネスレビュー「統計が示す意外な価値」の要約と所感です。

全体像

時間を効率的に得られる幸福感

 お金よりも時間を大切にする人は、幸福度と生産性がともに高いと言われています。しかし、時間を第一に置こうと発想を転換するのは困難です。それは時間の価値をどのように測定すればいいのかわからないからです。

時間とそれが生み出す幸福度を金額換算することで定量化してみましょう。

時間の価値をどう換算したか

 時間の使い方によって得られる幸福度を、年間当たりの収入に換算します。

1. お金よりも時間を重視するように発想を転換する

   考え方を変えるだけで、2200ドルの年収増に相当するだけの幸福度が得られることがわかりました。これは考え方を変えるだけで、ほかに何もしなくても、お金についてくよくよ考えたり、どのように収入を増やすかなどのストレスが軽減することによるものです。

2. 食事をじっくりと味わう

   フランス人は、食事を毎日楽しむことで大きな幸福感を得ています。誰とどこで何を食べるかを決める時間を減らし、他社と一緒に食事を楽しむ時間を増やすことで、3600ドル相当の幸福度が増大します。

3. 配偶者や恋人と過ごす時間を伸ばす

   恋人たちは、愛情の印としてモノを交換する傾向があります。しかし、モノではなく時間を送ったほうが幸福度は増大します。　具体的には、「家事代行サービス」「送迎サービス」「仕事を手伝って労働時間の短縮を助ける」などです。これらは年収で4000ドル相当の幸福度が増大します。

4. 嫌いな家事を外注する

   嫌いな家事を外注することは、年間で18000ドル相当になります。仮に5200ドルで食品や雑貨の購入と収納という家事を外注したとしても、金額換算して考えれば、人生の幸福度は大きく増大することがわかるはずです。

お買い得品を探すのは時間の無駄

ガソリン価格の微々たる差にこだわって、遠くのスタンドまで車を走らせたり、数百円を節約するためにスーパーマーケットをはしごすることは、時間を金額換算すれば無駄だということがわかります。

仮にランニングコストの高いコーヒーショップに通ったとしても、店員が顔なじみで友人と会話する機会もあるコーヒーショップでは、仕事ははかどらないかもしれませんが、満たされた気分になります。これは5800ドル相当になります。

有給休暇の取得状況

 目の前のお金を好きにとってくださいと言われて、お金を取らない人はいません。しかしいざ有給休暇になると、目の前の機会を逃しているひとがたくさんいるのです。年に8日間多く有給休暇を取ることは4400ドル相当に値します。多くの人はそのチャンスを与えられているので、あとは活用あるのみです。

幸福度が減退し、給与が減額されたように感じる状況

 逆に、幸福度が減退するようなケースはどんなことでしょうか？例えば買い物は△1100ドル、勉強も△1100ドル、仕事がらみの活動を就業時間外に行うことは△2900ドルに相当します。

時間を金額換算した価値　一覧表

所感

非常に興味深い内容でした。多くの人が時間の価値を過小評価していることがわかります。特に有給休暇では、私も毎年十数日が取得せずに終わってしまっています。周りに流されず、目の前の機会を活かし、QOLを高めていきたいものです。

　また、私の会社では業務時間外に清掃活動を行っています。モチベーションが下がり、幸福度も減退することが金額換算でも明らかなので、さっそく明日上司に掛け合って業務時間内に行うように相談してみます。

　今回の記事を読んで感じたことなど、ぜひご気軽にコメントをお願いいたします。読者登録・スターもお待ちしております！

ありがとうございました！