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自発的に同僚を助けてはいけない!


本日はハーバードビジネスレビューの8月号より、「自発的に同僚を助けてはいけない」です。

まずタイトルにドキッとさせられてしまいますね。日本人的な感覚だと助けて当然、助けることが美学だ!と考えてしまいます。

実際に調査をした結果を見ていきましょう。






目次

全体像


研究の概要

同僚に手助けした場合と、同僚がどのように反応したのかを追跡調査しました。
助けを求められていないのに手助けした場合、求められて手助けした場合に比べて感謝される可能性が低かったのです。また、自分自身も仕事に対する意欲が低下してしまいました。
これらの結果から、自発的に同僚を助けてはいけないという結論に至りました。



なぜ手助けした側が感謝しないのか

理由は大きく分けて2つあります。

  1. 三者の立場で見ているので、相手を完全に理解できていない

投影や選択的認知バイアスがあり、完全に理解するには膨大な認知資源を駆使する必要があります。しかしそれほどの資源を駆使するひといないでしょう。

  1. 問題を自分で解決し、経験から学びたいと思っている可能性がある

手助けを求められていないのに手助けをした場合、自立心と仕事の習得を邪魔するだけでなく、自尊心を傷つける結果になります。



企業風土との関連

個人間ではなく、グループの中で手助けした場合にはどうでしょうか?
他の人が見ている中で手助けを申し出ることは、1人の場合より自尊心を傷つけます。

では、結局は手助けする動機が重要になるのでしょうか?
たしかに上司が見ているから自分をよく見せたいと思っている場合、関係者が否定的な反応を示す場合が多いです。しかし、動機が不純でも相手からの感謝の表現には一切影響がありませんでした。


まとめ

以上のことから、部下に対しては自分の仕事に集中するように促し、手助けは待ちの姿勢でいいと伝えましょう。
さらに、手助けが必要な人が抵抗なく助けを求められるような環境、手助けを求める声が上がったら気軽に手を貸せる環境をつくるように心がけましょう。


所感

タイトルだけではいまいちピンときませんでしたが、読み進めていくうちに納得させられてしまいました。
私の会社ではあまり手助けをするような風潮はありません。しかし同時に、気軽に助けを求められるような環境でもありません。
私のような若手にどんどんと仕事が振られ、若者は仕事に追われています。成長できる仕事とできない仕事をきちんと分類し、助けを求めるべき場面では助けを求めるようにしてみます。

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